それくらい Android端末なのにガラパゴス・スマートフォンなんて揶揄されるような、ワンセグやおサイフケータイの機能の追加とは逆に、最初からある機能が削られてしまっているわけです。
今回は SIP に関してです。
Android 2.3.3 からはネイティブに OS 自体が SIP をサポートしており、実際 N-06C とほぼ同時期に発売している ソニー・エリクソン製XPERIA scro SO-02C は SIP が使用可能で、通常の FOMA としての電話の他、SIPによるインターネット電話としての機能が最初から使うことができます。こちらのブログで詳しく使い方が書かれていたので、参考になるかと思います。
お気づきだと思いますが、N-06C は L2TP/IPsec 機能が削られているのと同様、ネイティブサポートの SIP 機能もありません。。。
そこで、Androidマーケットに登録されているいくつかの SIPフォンを試してみたのでご紹介しておきたいと思います。
» 音量
MEDIAS WP N-06C では、試した4つの SIP/IAX アプリのうち、3つのアプリで致命的に音量が小さいという問題がありました。最大音量にしてもアプリにも依りますが、屋外ではほとんど会話ができないレベルです。
ただし、Bluetooth 型のヘッドセット等を用いれば、Bluetooth機器側で音量調節ができるため、本体からの音声は聞き取れなくても、Bluetoothヘッドセット等からなら聞き取れます。
4つのうち、3つのアプリで音量が小さい問題が発生したので、これは MEDIAS N-06C の仕様によるものかもしれません。
というのも
N-06C は本体上部の真ん中の黒い部分が「近接/照度センサー」になっており、耳を当てるなどしてセンサーを覆い隠すと、タッチパネルが無効になる仕様になっています。
これで、耳に本体を当てたときにタッチパネルを誤動作を防いでくれているわけです。
この黒い部分からは音は聞こえず、音声は左隣の二穴から聞こえるようになっています。そのため、慣れないうちは、耳に受話口を当てない状態で会話していることがあり、音声が聞き取りにくくなる原因になります。
もう一つ、試した4つのアプリのうち2つのアプリは、「近接/照度センサー」により、受話口に耳を近づけるとスピーカーフォンモードであっても、自動的に受話口モード(Ear pieceモード)になってしまいました。音量の大きなスピーカーフォンモードのまま耳に当てようと思っても、これができないわけです。
以下、無料の4つのアプリを試していますが、先に結論を言ってしまうと、「CSipSimple」が完璧に私に合っていたため、有償版の SIPアプリを試していません。
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